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イメージに染まるまで……

Mac,iOSなどAppleの製品についての記事や、セキュリティだったりGTDの記事を書いています。

FoldingText、シンプルで多機能なテキストエディタ。

Mac

はじめに

多機能なエディタは、世の中にたくさんあります。

シンプルなエディタも同様に、世の中にたくさんあります。

しかし、この両方を兼ね備えたエディタというのは、なかなかありません。

見た目はシンプルながら、多くの機能を呼び出すことができるエディタ……それも、エディタとしての機能を少しはみ出すような機能を持っているエディタは、なかなか見つからないのです。

今回ご紹介するFoldingTextは、その両方を兼ね備えたエディタと言って差し支えないと思います。

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Photo by Picjumbo

シンプルで多くの機能、といえばEmacsですが、かなり面倒な手順を踏まなければなりません。多くの機能を持たせることができますが、結構敷居が高いです。

それに比べるとFoldingTextは、突き詰めれば高度なカスタマイズをすることができますが、機能の呼び出しは簡単です。

今回は、このFoldingTextをご紹介したいと思います。

FoldingTextの機能

FoldingTextは、初めに述べたように、シンプルな見た目ながら機能は多いのです。

機能を一覧してみると、驚くことでしょう。

  • リアルタイムプレビューMarkdownエディタ
  • セクションでの折りたたみ機能
  • 個々の「モード」概念(現在2.1.2では5つ。増える可能性あり。)

FoldingTextの「モード」は、現在のヴァージョン(2.1.2)では、以下の5つが利用できます。

  • Calc(計算機)
  • ToDo
  • Schedule(スケジュール)
  • Timer(タイマー、ただし現ヴァージョンではSceduleモードに統合)
  • Stopwatch(ストップウォッチ)

これらの機能に関する簡単なご説明は、後で行います。

ただ、この時点で言っておきたいことは、この機能は一つのファイルの中で、いくつも呼び出すことができるのだ、ということは言っておきたいと思います。

またFoldingTextは、.ftという独自の拡張子をつけるのですが、実態はテキストファイルです。

FoldingTextの機能は、.md.txtなどのプレーンテキストファイルならば全て機能しますので、可搬性を考えているなら、問題なく利用できます。.ftは単純にすぐにFoldingTextで開くためにあると考えて構わないのです。

まず、非常にシンプルなMarkdownエディタとしての姿を見てみましょう。

高機能MarkdownエディタとしてのFoldingText

まず、第一にMarkdownエディタとしての姿です。

リアルタイムプレビューのエディタなので、書いてカーソルがどいた端からMarkdownのスタイルが適用されます。

例えば、太字のマークがを入れると、カーソルがある時にはMarkdownの記号、「**」が見えるのですが、

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カーソルがどくと隠れ、その場で太字に変わります。

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Markdownを書きながら、リアルタイムプレビューができるという高機能なエディタなのです。

いちいちMarkdownのプレビューをモードでやるのが嫌だ、という方や、別のウィンドウや別のアプリでやるのは嫌だ、という方はこの機能がありがたいかもしれません。

Folding……?

折りたたみ機能

そうです。

このエディタには、その名の通り「Fold(折りたたむ)」機能があるのです。

Foldする部分は、Markdownのヘッダーの記号(#)です。

こういったように、折りたたんで整理することができます。

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これは、長めの文章を書いている時にありがちな、ダラダラスクロールするということを防いでくれます。

また、節ごとにセクションを作っていれば、Foldした行を一覧することができ、文章全体の流れを考えることも可能なのです。

Foldすることで起こるメリット 〜アウトライナー的な使い方

このおかげでなんと、アウトライナーのように節ごと文章を移動することまで可能なのです。

FoldingTextには、もともと行を上下するメニューが用意されており、 ただの行の移動ならMove〜で可能です。

しかし、その上"Move Branch〜"のメニューを利用することでMarkdownのヘッダー記号(#)の行の下のセクション全てを移動させることまで可能なのです。

そのため、文章全体の流れを把握することも可能なのです。

モードの概念

さて、FoldingTextの概要をご説明した際にも述べたように、このエディタには「モード」概念があります。

この「モード」は、一つの書類の中でいくつも呼び出すことができ、わざわざ別の機能のために別の書類を開く面倒を避けてくれます。

最初に挙げましたが、現在のヴァージョン(2.1.2)では以下の5つモードがあります。

  • Calc
  • ToDo
  • Schedule
  • Timer
  • Stopwatch

これがどうやって実現されているか?

それは、モードを呼び出す行に、モードの名前を書いているだけなのです。

"〜.todo"や、"〜.calc"などを書き、行を変更すると、その下からがそのモードの行になるのです。

モードの行が外れるのは一行空けたときなので、いくつものモードを次々と使うことができるわけです。

例として、ToDoモードを上げておきましょう。

"〜.todo"を打つと、その下からリストを打って行きます。

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リストの作り方はMarkdownと同じく、ハイフンを一つ打ちます。ここで半角スペースをすると、勝手にマークするボタンに変わるのです。

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このボタンを押すとマークが付き、その行に一本線が引かれます。後ろに完了したことを示す@doneの文字が出て、完了したことが分かります。

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これ以外のモードも同じように使います。

calcモードなら、.calc、Scheduleモードなら.scheduleと打ってゆくわけです。

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Stopwatchモードはタスクにかかった時間を計測できるので、タスクの記録管理などにも利用できるのではないでしょうか。Emacsのorg-modeのようにタスクごとに設定はできなくても、記録をつけて、その後ろにメモをすれば代わりにはなります。

タグ機能

ここまで見てきてあれ?と思った方もいらっしゃるかもしれません。

まるでTaskPaperのようじゃないか、と。

そうです。このエディタの開発者さんはWriteRoomTaskPaperの開発者さんなのです。

このエディタはまるで、WriteRoomにMarkdownの機能をつけてアップデートし、TaskPaperも取り込んだようなものになっています。

タスク管理にも役立つ機能として用意してくれているのが、タグ機能です。

先ほど完了したタスクに@doneのマークが付くといったように、@の後ろをタグとして扱うことができるのです。

スペースを入れて、@を打ち、タグの名前を打つ。

これで、タグができます。

ちなみに、OSX標準の補完機能のおかげで、擬似的にタグの補完をすることができます。

@を打ってからすぐにescキーかcommand + .を打つことで、@以降の文字列だけが候補として挙がるので、その中からタグを選ぶようにすれば簡単にタグを打ち込むことができるのです。

command + .がもう一つのEscキーだという記事は、以前書きました。

nya-0.hatenablog.com

さらに、メニューの"Run Command"からアーカイヴを選べば、完了したタスクをアーカイヴセクションに自動的に追加してくれるのです。

高機能なタスク管理システムのように使えるかというと、ちょっと断言しづらいですが、人によっては丁度良いタスク管理管理システムにすることも可能かもしれません。

あるいは、単純にエディタとして使っていても、後からレビューするところにタグをつけておけば、簡単にチェックすることができます。

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タグをクリックすればフィルターがかかりますので、すぐに該当する場所を探すことが可能です。

発展的に 〜カスタマイズ

FoldingTextは、同時にカスタマイズ性にも優れています。

(本当は色々とできるのですが)基本的にはuser.lessというファイルをいじってカスタマイズします。

私は、とりあえず自分が使いやすい程度にカスタマイズしてあります。

試しにWriteRoomのデフォルトの色をエミュレートした設定をFoldingTextのサポートからもらってやってみましょう。

方法は以下の通りです。

まず、FoldingTextで、最低一回はファイルを開くか新規作成します。すると、user.lessというファイルが、~/Library/Containers/com.foldingtext.FoldingText/Data/Library/Application Support/FoldingText/user.lessに作成されるのです。

このディレクトリはFoldingTextのFile>Open Application Folderからすぐに開くことができるので、すぐに確認することができます。

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また、一度ファイルをどかしてからもう一度書類を開くと再生成されますので、失敗しても安心ですね。

例えば、このuser.lessをテキストエディットなどで開き……

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一番下に先ほどの設定を貼り付けます。

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これを保存し、再度FoldingTextで何かしらの書類を開くか新規作成すると変更が適用されます。

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これ以外にもできる設定は様々です。

フォント、色、タグやコードブロックの色付けの設定などなど……

色々と出来ますが、ちょっと細かくなってしまうので割愛します。

一例として私のものをお見せします。タグの@が見えなくなり、色が付いていたり、Calcモードだけフォントを変えてみたりしています。

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こんな感じにまで設定できるんだ、と思っていただければ。*1

他には、プラグインが存在します。

サポートのページに飛ぶと、ユーザーたちが作成したプラグインスクリプトなどがありますので、もしかしたらあなたが求めている機能もあるかもしれませんよ。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

見た目と裏腹の機能性、拡張性が琴線に触れるという方がいらっしゃれば幸いです。

試用版もありますので、是非、一度試してみてください。

参考サイト

  • 公式サイト

www.foldingtext.com

www.hogbaysoftware.com

FoldingText

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  • Hog Bay Software
  • 仕事効率化
  • ¥3,600

*1:ちなみにチェック用に色々な文字の状態を入れておいたファイルを作っておくとカスタマイズする際に便利です。色々なスタイルの変更が一覧できますので。