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イメージに染まるまで……

Mac,iOSなどAppleの製品についての記事や、セキュリティだったりGTDの記事を書いています。

Cookie、ブラウザのプライバシーを守るアプリケーション

Mac Browser

はじめに

以前から、FirefoxのSelf-Destruction Cookiesや、BetterPrivacyのようなエクステンションがあればいいな、と思っていました。それを叶えてくれるようなアプリで、SweetP Productionsによる、Cookieという名前もそのままのCookie管理のアプリがありました。

使ってみると、非常に便利で、すっかり常駐アプリの仲間入りを果たしました。思った通りの、といったところでしょうか。嬉しかったです。

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さて、どうしてそこまでしてCookieを消したいかということですが、ふたつの理由があります。

  1. ブラウザの動作への影響
  2. プライバシーの懸念

ひとつずつ説明しましょう。

1. ブラウザの動作への影響

ひとつめのブラウザの動作への影響に関しては、Cookieを大量に保持していると、ブラウザが鈍重になります。

Cookie自体はブラウザの動作に必須のもので、ログイン状態を保存したりと大切なものです。

ただし、調べ物で一度きりしか行っていないサイトのCookieだったり、その後も必要のないようなCookieがあります。塵も積もれば山となる、というところで、Cookieがたくさんあると、ある程度ブラウザの動作が重くなります。

2. プライバシーの懸念

こうした、ブラウザの動作に必須なCookieではありますが、もう一つの振る舞いがあります。それが、広告などのトラッキング情報です。

ブラウジングをしているときに、表示された広告が、自分の行動に合わせたものになっていることはありますよね。こうした広告の動作は、ブラウザに残ったCookieを読み取ることで行われます。

ですから、Cookieが残っていることは、意図しない広告の表示だったり、気味が悪いほどぴったりな広告を出させてしまうことになります。

こうした懸念から、必要のないCookieを消しておきたいと考えています*1

今回は、そんな便利でもあり、曲者でもあるCookieを管理する"Cookie"をご紹介したいと思います。

Cookieの機能と設定

先程述べたように、Cookieはブラウザに残るCookieを削除するアプリケーションです。また、BetterPrivacyのようにLSOのような特殊なプラグインCookieを削除することができます。

更に便利なのが、一部のCookieを意図的に残すという管理アプリとしての用途です*2

どうしてCookieを意図的に残したいかというと、基本的には利便性です。私が想定するのはブラウザやOSのクラッシュの状況ですね。

先程も述べたように、Cookieはブラウザのログイン状況を保持します。そして、Cookie(アプリの方です)の挙動は、ブラウザを終了したり、PCの終了や再ログインでブラウザのCookieを削除します。

ですから、ログインしている状態でクラッシュなんてした暁には、もう一度立ち上げた時にいちいちログインし直すという面倒も重なってしまいます。自分で意識してログアウトしているならまだしも、クラッシュで戻す時までログインをいちいちいくつかのサイトにログインする作業は御免被りたいわけです。

これが、いちいち一部のCookieを残す理由になります。

さて、そんなお気に入り機能の設定は簡単です。

Cookieは、保持しているCookieを一覧にしてくれて、そのなかから必要なCookieにマークするだけで、削除しないでいてくれます。

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自分が頻繁にログインするサイト、よくログインしたままにしているサイトを登録すればいいでしょう。

ちなみに、このお気に入りリストはエクスポートすることができます。Cookieには、SweetP Productionsさんのサイトからダウンロードした場合に試用期間がありますので、試した後に、AppStoreで実際に買うときなどに便利でしょう。もちろん、バックアップにも使えると思います。アプリケーションをDockにも表示した状態でメニューバーからFile > Export Favoritesでこの操作ができます。

それと、このアプリはブラウザのキャッシュや履歴も削除することができます。

先ほどちらりと書きましたが、Cookieは、データの削除を行うタイミングを柔軟に設定できますので、好みの設定を見つけるとよいでしょう。

ブラウザの終了時、Cookieのアプリが終了したとき、設定した時間ごと、ログインしたときの設定ができますね。

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それ以外にも、Evernoteのエクステンションのように、エクステンションが保持しているログイン情報もCookieは保護してくれます。こうしたCookieを削除すると、エクステンションを使用するたびにログインを求められてしまうからです。

また、トラッキングCookie以外の、ローカル領域に残される情報も削除することが可能です。

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Safariで言えば、「環境設定 > プライバシー > Cookieとウェブサイトのデータ」の詳細を見ると、Cookie以外に「ローカルストレージ」や、「データベース」と書かれたものもあるはずです。

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その中からまた、必要なものを選別すればいいのです。

おわりに

いかがだったでしょうか。

これなら、Cookieに関することをアプリに任せてしまうことができますので、ブラウザのエクステンションが増えなくていいですし、楽だと思います。

一応対応しているブラウザを書いておくと、以下の通りです。

ブラウザ ヴァージョン 備考
Safari/WebKit 5.1以降
Firefox 4.0以降
Google Chrome 10.0以降
Chromium 10.0以降
Camino 2.1以降 レンダリングエンジンにFirefoxと同様のGeckoを使用したブラウザ。現在は開発停止している。
Opera 15.0以降 Chromium系統のBlinkレンダリングエンジンに変更して以降のものが対象

Ver.3.5.1 現在

おそらく、ほとんどの方が使えるのではないでしょうか。

Cookieが気になっている方は、使用期間もあることですし、一度試してみるのはいかがでしょうか。

Cookie

Cookie

  • Russell Gray
  • ユーティリティ
  • ¥1,800

参考サイト

SweetP Productions

SweetP Productions

今回ご紹介したアプリ以外にも、魅力的なアプリケーションを開発していらっしゃいます。Safariの開いているタブをリストアするSafari Tab Restoreなども便利ではないでしょうか。


*1:ただ、最近ではCookieを超えるCookieがあると言われています。Super Cookieと呼ばれていて、画面のピクセル、文字のレンダリングからパーソナライズするという曲者です。

そうした振る舞いは、ユーザーが保持していて、管理もしようと思えばできるCookieと違い、自分ではどうしようもない情報になってしまいますので、大きなプライバシーの懸念になります。これからどうした動きを見せるのかも注目です。

*2:もし、Cookieを管理する必要が無いと考えた場合は、同じ開発者さんが開発したPrivatusを利用すればいいでしょう。機能の細かい違いは、SweetP Productionsさんにある比較表を見るとよいでしょう。

Privatus

Privatus

  • Russell Gray
  • ユーティリティ
  • ¥360

簡単に違いを言うと、管理機能が無い、ということです。また、一部サポートされているブラウザが違います。ただ、多くのユーザーには影響しないでしょうが……