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イメージに染まるまで……

Mac,iOSなどAppleの製品についての記事や、セキュリティだったりGTDの記事を書いています。

私がQuicksilverを使い続ける理由

Mac

イントロダクション

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OSXのランチャーは、すっかりAlfredがスタンダードになってきました。しかし、私はQuicksilverを使い続けています。

Quicksilverは、10年近くβ版を続けて、最近やっとVer.1になりました(βは70近くまでナンバリングされていました)。とても長い歴史を持つOSXアプリにも関わらず、不安定な状態でした。

ステイブルな状態で出てきたAlfredは、Quicksilverよりもシンプルに利用でき、結構複雑な操作であるQuicksilverよりも手軽に触りはじめることができます。そんな背景もあって、リリースされてから見る間にOSXのランチャーとして地位を確立してゆきました。

そんな中でも私は、Quicksilverを使い続けています。

もちろん、試してみるという意味でもAlfredをしばらく使ってみました。確かにシンプルな使い心地でしたし、アプリケーションの安定感ではAlfredは上だと言わざるを得ませんでした(Quicksilverは、ヴァージョンが上がるにつれて安定していますし、今ではかなりクラッシュしにくくなりました。……クラッシュは、複雑な操作が可能なお陰かもしれません)。

Quicksilverで出来ることは、Alfredでもほとんど可能です。移行しても問題ないのかもしれませんが、私にはQuicksilverのコマンド操作の流れが、非常に自然で好きなのです。

メリットを言いましょう。それは、柔軟さです。

もちろん、アプリケーション自体の持つカスタマイズ性の高さも柔軟さに含まれるでしょう。

独自のキーボードショートカットをQuicksilverで設定すれば、Quicksilverのよく使うアクションを一発で呼び出すこともできます。自分の利用するアプリケーションがQuicksilverプラグインに対応していれば、高度な操作もQuicksilverを通じて可能です。

あるいはプラグインに対応していなくても、Apple ScriptをQuicksilverで呼び出して、透過的にアプリケーションを操作することも可能です(もちろん、アプリケーションがApple Scriptに対応していることが必須ですが……)。*1

しかし、ここで言う柔軟性は操作に関する柔軟性です。

Quicksilverは、先にオブジェクトを選択します。それが何を意味するかを、今から書いてみたいと思います。

動詞が先が普通?

Alfredに限らず、CLIのコマンドや、OSXの他のランチャーで言えばLaunchbarも、Windowsのキーボードランチャーでも、Linuxのランチャーも、全て動詞(指示)が先になります。

つまり、最初にアクションありき、なのです。

Alfredなどでアプリケーションを終了させるときなどは、q [アプリケーション名]となります。

あるいは、CLIコマンドラインでも、先に主な命令が来ます。

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例えば、OSXのディスクユーティリティを利用しているときにアクセス権の修復をします。これと同様のことをコマンドラインからやろうとすると、diskutil repairPermissions /になります。

diskutilコマンドが主な命令で、repairPermissionsが引数のようなものです。ちなみにdiskutilは他にもディスクの検証にあたる機能の呼び出しも可能で、diskutil verifyDisk /なども可能です。というよりも、ディスクユーティリティで出来る操作は可能なので、ディスクのマウントやアンマウント、エジェクト、内容の削除、などなどをコマンドから利用することができます。*2

ここから分かるように、通常のアプリケーションや環境では、先にコマンドを指定します。

しかし、Quicksilverではそれが逆なのです。

Quicksilverの場合

Quicksilverは、アプリケーションやAppleScript、あるいはテキストなど、操作の対象になるものを先に選択します。そのあとに、自分のしたい操作を指定することが多いです。

もちろんその逆、先にコマンドを指定することも可能です。

例えば、アプリケーションの終了は、「アプリケーション名 > Quit」になります。それなら別に何の不思議もありません。ただそれだけです。しかし、そこに私は魅力を感じます。

なぜか?

それは、アクションを後で決めることができるからです。

例えば、AppleScriptを最初に選択したとします。けど、思いだすとこの前エラーを吐き出していて、上手く動かなかった。走らせるとよくない、開いて直そう。

そんな時に、アクションを"Run"から"Open"に変えます。すると、AppleScriptエディタが開いて中身を見ることができるわけです。

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こんな風に、「やっぱり〜はこうしよう」とアクションを変えることができるのです。コマンドを書きかえる必要もありません。

これって、結構人間の思考に近いと思いませんか?

あることに出会ったときに、それに対処する。

後から考え直すことができる。それが、私のQuicksilverを愛用する理由なのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

Quicksilverの操作の流れ。これに興味が湧いた方は、是非一度試して触ってみてください。

自分の思考の流れに合ったランチャーを選んでみるというのも楽しいかもしれません。

参考サイト

Quicksilver — Mac OS X at your Fingertips
Quicksilverの公式サイトです。

同ページ内のブログを参照してみると、かなり面白い使いかたができることが分かるはずです。

また、Quicksilverの使い方で大いに参考にさせていただいたのは、わかばマークのMacの備忘録さんのQuicksilverのタグの付いた記事です。

特に、はじめてQuicksilverを触ったときには毎日のように見ては色々と試していました。記事は少し古いものですが、基本は同じです。

*1:以前、私が書いた記事では、CaffeineをApple Scriptで制御しますが、呼び出すのはQuicksilverです。Quicksilverを通じて、別のアプリケーションにアクセス出来るように感じられます。

*2:参照:Apple | Mac Developer Library https://developer.apple.com/library/mac/documentation/Darwin/Reference/ManPages/man8/diskutil.8.html