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イメージに染まるまで……

Mac,iOSなどAppleの製品についての記事や、セキュリティだったりGTDの記事を書いています。

Macのメールクライアントの比較 ~AirmailとInky

Mac

最近MozillaThunderbirdがメンテナンスモードに入ったため、代替となるメールクライアントを探していました。そこで候補に挙がったのがAirmailとInkyでした。簡単に比較してみたいと思います。環境は、OSX 10.9.2 Marvericsです。

Airmail

Airmail Lightning fast mail client for OSX

[追記]

AirMailはAirMail2として完全に新しくなりました。スクリーンショットはそのままですが、アプリケーションへのリンクだけは変えておきます。

[追記終わり]

Airmail 2.5

Airmail 2.5

  • Bloop S.R.L.
  • ユーティリティ
  • ¥1,200

f:id:nya-0:20140322113016p:plain

画像は公式サイトから。

安価ながら十分な機能を持っているクライアント。最近ベータから正式版に。Mac AppStoreで購入できます。

ラベル機能がモダンなクライアントです。Gmailは特に統合されているような印象を持ちます。

メールクライアントというと、Appleの標準のメールやThunderbirdなどに見られるように、フォルダで管理することが多いですね。Gmailをブラウザで触ったことがあれば分かりますが、ラベルによってメールを管理します。私はGmailIMAPで使ったときに、ラベルがフォルダとして扱われるのに違和感がありました。Airmailはラベルとして扱ってくれるので、違和感なく使えています。

エイリアスも使えるので、ひとつのアカウントで複数のメールを管理している方も問題ありません。

また、Dropboxの共有リンクをAirmailからすぐに作成できますし、OSX標準の連絡先との連携で、メールアドレスのオートフィルも効きます。

強い特徴があるというわけではありませんが、モダンでシンプルな使い心地に仕上がっています。

Inky

Inky|Smart,Simple,Safe Email.

f:id:nya-0:20140322113026p:plain

画像は公式サイトから。

Inkyは、MacWindowsにアプリケーションが提供されています。このクライアントは、かなり独特ではないでしょうか。

まず、Inkyは複数のメールアカウントをInkyのアカウントを使って統合します。ですから、たとえばMacで一度複数のアカウントをセットアップすれば、WindowsにInkyをインストールしたときに、Inkyのアカウントを入力するだけでMac側で設定したアカウントが全て利用できるようになります。

これは非常に新しいです。なぜなら、それまでのメールクライアントというと、一台の機器にインストールしたらそれで完結していたからです。別に一台新しくクライアントをインストールしてセットアップするとなると、再度複数のメールサービスとの接続を設定しなればなりません。そう考えると、非常に便利です。

更に、Inkyは自動でメールを振り分けてくれます。画面の左側にあるタブには、以下のようになっています。

  • Filtered Inbox
  • [各メールサービスの受信箱]
  • Personal
  • Social
  • Daily Deals
  • Subscriptions
  • Notes
  • Blocked
  • Packages
  • Maps
  • Contacts

各メールサービスの受信箱を除いて、10個のものに振り分けられます。Inkyが独自に設定した重要度、"Relevence"によってフィルターされます。インターフェイスには水の雫のマークがあり、その濃さがRelevenceです。まずは、そのRelevenceの高いものがFiltered Inboxに優先されて表示されます。それ以外は以下のようになっています。

  • Personal

個人的なやりとりを表示します

  • Social

ソーシャルメディアからのお知らせが振り分けられます

  • Daily Deals

毎日送られてくるメールサービスを振り分けます

  • Subscriptions

購読しているメールサービスが表示されます

  • Notes

自分へのメモを表示します

  • Blocked

危険なファイルを含んでいる可能性のあるメールを振り分けます

  • Packages

添付ファイルがあるメールを振り分けます

  • Maps

地図情報があるメールを振り分けます

  • Contacts

連絡帳機能です

もちろん、自分で任意にメールの入るタブに移動させることもできます。それと、連絡帳機能は設定で何回以上送信したメールで連絡先に自動で入れるかを設定できます。Gmailだと、一度送っただけで勝手に連絡先に登録され、要らない連絡先のカードができて面倒なことがあります。それに比べると、ちょうどいいところで自動作成してくれるのは便利です。

メールサービス側でフィルターをいちいち作るよりも、簡単に自動でフィルタしてくれる部分や、複数のメールサービスを一括で管理できるというところは、普通のクライアントと一線を画しています。独特さ故の癖もあるかもしれませんが、試してみる価値はありだと思います。

それと、Inkyがメールサービスを統合することに不安がある方もいらっしゃるかもしれません。Inkyは、アカウントにアクセスするためのパスワードはユーザーしか知らない(ユーザーが誰にも教えなければ)ので、サービス側ではアカウントにアクセスすることができないZero Knowledgeを宣言しています。

ちなみに、このようなZero Knowledgeのサービスは複数あります。例えば、"SpiderOak"というエンドトゥエンドでファイルを暗号化するクラウドストレージのサービスです。プライバシーポリシーとして高い水準といえるのではないでしょうか。

まとめ

今のメールは、ブラウザからログインしても全く問題なく使えます。クライアントを使う意味はどこにあるかという問題があります。私個人では、2つの理由を挙げたいです。

  1. 即座にアクセスできる
  2. 複数のメールサービスを一括で管理できる

この2つです。

1の理由には、反論もあるでしょう。ブラウザから入れば、そのままログインしっぱなしでも問題ないではないか、という。しかし、私は更に2つのポイントを挙げて反論します。

  1. セキュリティの観点から、必ずログインとログアウトの処理をしたい
  2. しかし、再起動の後の面倒さを避けたい

という2つの理由です。

まず、ログインしっぱなしという点です。私はPCを1週間立ち上げたままです。つまり、スリープ運用になっています。毎週1度、PCを終了させて、起動します。それならなおさら先の反論が効きそうなのですが、そうではありません。私は必ず、ログインしたらログアウトするようにしているのです。セキュリティを考えると、そのほうが望ましいからです。ですから、ログアウトしたか確認して、再起動して、ブラウザを立ち上げて、ログインして……というワークフローの繰り返しは、面倒なのです。

2の理由は明確です。

プライベートなものとそうでないものを分けて処理しているので、そのふたつを行き来するのが面倒だということです。

よって、メールに関してはクライアントを使うほうがメリットがあります。素晴しいメールクライアントは、自分にとって快適な環境なのです。

今回このメールクライアント探しで、Inkyを見つけたことはかなりの収穫でした。実験的ですが、未来を感じたからです。AirmailはOSXとの統合が素晴しく、非常にスムースに使うことができているので、満足しました。

では、今日はこのくらいで。失礼します。